最近は携帯電話のcmにも起用され朗らかで明るいキャラクターのようなイメージを浦島太郎に持っている人は多い。しかし実際はそうではない。
本当の物語を知ったら、あなたの浦島太郎に対するイメージは一変するはずだ。
今回は浦島太郎の怖い話をお話しよう。
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原作は子供が見るような優しいものではない
まず浦島太郎の物語に登場するのは「亀」と「竜宮城」と「玉手箱」だ。
いじめられている亀を助けたら竜宮城に招待をされ、3年経過し元の場所に戻った時に気になって玉手箱を開けたらいきなり煙に巻かれて老人に成ってしまったというものが良く知られている。
しかしこれはあくまでも子供向けに作られた童話である。
本当の物語は「輪廻」の物語なのである。
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バッドエンディングの物語
浦島太郎はいわば「バッドエンディングの物語」だといえる。
皆が知っている浦島太郎も最終的に玉手箱を開けてしまい、一気に年を取ってしまう というのが結末だ。
原作は「日本書紀」「丹後国風土記」がモデル であり「輪廻がテーマ」となっており、後味が悪いものとなっている
普通であれば登場人物は皆ハッピーで終る物語になるはずが、浦島太郎ではそうならないのだ。
物語の常を打ち破る浦島太郎という物語に込められた
「終わりのない・エンドレスな」人の怒り・祈り・憎しみを見て取ることができる
人間とは常に正しい選択を出来るわけではなく、全員が善人であるわけではない。
普通の物語では伝えていないことを浦島太郎は伝えているのだ。
終わることがない恐怖の復讐
昔、昔あるところに若い女は若い男に囲まれていた。
見兼ねた男・浦島太郎はその女を助け、男たちをおっぱらったのだ。
その女は大げさに感謝をし、名を「お亀」だと告げた。
浦島太郎はその女に一目惚れをし、お亀も助けてくれたお礼だといって屋敷に招待したのだ。
その屋敷でお亀はあるものを浦島に差し出した。
「これを口にくわえて呼吸をしてみてくれませんか?」
みたこともない物騒なものであったが
浦島は疑わずにそれを口にくわえ、指示通りに一気に空気を吸った。
それを吸ったら、間もなく全く別の世界に行ったかのような気持ちよさが浦島を襲った。
あまりにも気持ちが良すぎたために浦島はその場から身動きが取れなくなってしまい、気持ち良さに絶えかねてその場で寝てしまったのだ。
一定の時間が経った時には
「あれ?自分はなんでこんなところにいるのだ?さっきまでは若い男たちに囲まれていた女に・・・」
そのように過去をさかのぼろうとしたところにまたお亀が現れて、また例の物を浦島の口にくわえさせた。
「そうだ、さっきはこれを吸った可笑しくなってしまったんだ!」
そう気がついたときにはまたあの快楽が欲しくなって溜まらなくなり、辞めようにもやめられない。
浦島太郎はまた立て続けに”ぶつ”を吸った。
これをもう3年程度繰り返した。
もうその魔法のぶつは少なくなって来たから、とお亀は浦島に告げ、そろそろ浦島の地元が恋しくなったので帰ると言った。
これまでの夢のような心地が良い時間を思い出しながらも帰宅のとに着こうとしたときに
竜宮城を出る前に渡された玉手箱が気になったのだ。
「もしかしてこれは例の物かもしれない」と思って
「絶対に開けてはいけませんよ」という忠告を聞くことなく
開けてしまったのだ
その中には例のぶつが入っており、勢いよく口にくわえていつもの通りに吸ったところ、浦島太郎の髪の毛は黒から一気に白髪になり身体がよぼよぼになってしまったのだ。
そしてあえなくその場で倒れ込んでしまい、息を引き取ったのだ。
この物語の怖いところは最初からお亀がすべて計画していたことなのだ。
というのも浦島太郎が
過去にいらずらをした女の子供がお亀の正体であり、
そしてなんとしても浦島に復讐したい一心ですべてを計画したのだ。
実は・・・
浦島には1人の子供がいた。名を浦子。
浦子はもう立派な大人の女になっていた。
自分の父がどうして突然居なくなって帰ってきたかと思ったら倒れてしまった。
そのすべての理由と裏計画を知った浦子は
復讐のために自分の父を騙したお亀の復讐を誓うのであった。
お亀にはひとり息子が居て、、、、、、、
続きは・・・・・
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