もし突然子供達が大量失踪してしまったらそれはただ事では済まされない。
いまよりももっと前にドイツで起こったとされる衝撃の事件について今回あなたにお届けしよう。
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グリム童話内だけの出来事ではない
「ハーメルンの笛吹き男」
これはグリム童話の物語の一つでもある。
しかしこれと非常に似た現実で起こった事件がある。
これは同じドイツのハーメルンで起こった事件だ。
遡って1284年にハーメルンはかつてないほどのネズミの被害に悩まされていたのだ。
ネズミが人々の農作物を荒らし生活に大きな問題を生じさせていた。
このときにとある男が現れる。
「もし宜しければ私がこのネズミたちが全匹排除差し上げますがいかがなさいますか?」
奇妙なほどに紳士の出で立ちの男は村の村長に話かけたのだ。
ネズミの駆除に困っていた村長はこの男に退治を依頼した。
「承知致しました。私が責任をもってこの「笛」で退治いたしましょう。報酬はこの通りです。」
村長だけではなく村の人々までその男をほんの短時間で信用することとなる。
この謎の男は笛だけで退治すると言ったがそれは本当なのだろうか?
町の人々もこの男に興味・関心を抱くようになった。
この男が請求した額は見事ねずみを撃退することができたら支払われるという契約と成ったのだ。
いわゆる成果報酬というものである。
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男は笛ともにネズミを連れて撃退した
この笛吹きの男がひとたび笛を吹くと、
どこからともなくネズミの集団が現れ、その男が歩くその真後ろに行列を作った。
それを見ていた村長や町の人々は驚愕したのだ。
「本当にこの男は笛を吹くだけでネズミを連れて行った!!」
文字通り町に衝撃が走った。
笛吹きの男がネズミを連れてどこへ行ったのかはわからない。森の方面まで行っている様子を人々は見送ったのだ。
そしてハーメルンからはその後一匹たりともネズミの存在をみたものはいない。見事な物語だがここで終わりではないのだ。
激怒した笛吹きの男
約束どおりねずみを撃退することに成功した笛吹きは村長と町の人々に報酬の額を請求したのだ。
しかし村長や町の人々は当時ネズミの被害が酷かったために差し出せる財産はなかったのだ。
それに対して笛吹きの男は激怒した。これまで冷静で至って紳士な態度であったが
報酬が支払われないことに激怒した姿はなんとも言えないほどの恐怖を人々に与えた。
「わかりました。しかし確実にこの復讐を致します」
紳士な男はこの言葉だけを残して帰って行ったのだ。
しかしその数日後この男はまた笛を手にもって現れる。
そしてこの男が笛を吹き始めたところ、ハーメルンの子供たちはどこからともなく現れ、笛吹きの男を先頭にして後ろに列を成したのだ。
「なんだ。怖いことを言っておきながら子供達と遊んでくれているのか」
と町の人たちは思った。
そして森の方へむかっていったのだ。あなたも想像がつくように、それからこの笛吹きに男と付いて行った子供たちは行方不明と成ってしまったのだ。
その子供の数はなんと130人。
障害をもっていて歩くスピードに付いて行くことができなかった子供以外は全員いなくなってしまったのだ。
「ペストの子供達を隔離するため」と言う説は否定
ハーメルンの笛吹き男が子供達を誘拐し、行方をくらませたのは、
「ペスト病気かかった子供達を隔離するため」と言う説がある。
しかしこれは否定される。
ペスト病の感染経路は75%が「人から人」であり、医師はペスト病専用の服と呼吸器をつけることが義務付けられている。
ペスト病にかかった人たちと接するためにはこのような姿をしなくてはならない。
しかしハーメルンの笛吹き男がこのような姿をしていたと言う記述は全くないのだ。笛吹き男の正体は医者であり、子供たちを治療病院へ隔離するために現れたと言うものもいるが、それはありえない。
なんどもいうようにペスト病は感染力が非常に強いため、安易に防御服なしに近づいてはならないのだ。
現在にも残る戒め
ハーメルンの謎の笛吹きの男が引き起こした子供大量失踪事件。
約100年の前の事件ではあるがハーメルンにはこんな戒めが現在にも残っている。
「笛吹きの男には絶対について行ってはならない」
このような一見すると嘘のような物語ではあるかもしれないが事実は小説よりも奇なり。この言葉を忘れないで欲しい.
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