たくさんの若い女たちを従え、欲求をぶちまける犯罪者チャールズマンソン、その風貌や独自の宗教観で数多くの女たちを洗脳していった。その洗脳はアメリカを震撼させる事件へ発展する。
チャールズマンソンは手なずけた女性とファミリーを結成し、ハリウッド女優を至らしめるなどの暴力行為を次々に行った。
マンソン率いるコミュニティーをマンソンファミリーと人々は名付け、カルト集団として数々の凶悪な犯罪を行ったのだ。
マンソンファミリーはなんと1000人規模の被害者を出した。この記事ではチャールズマンソンの半生を記録する。
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マンソンの出生に数々の奇行・事件の元が隠されている
マンソンが数々の事件を起した原因はその悲しくも辛い過去にあった。
母親キャスリーン・マドックスはろくに生活をすることなくたくさんの男の夜の相手をしていた。
チャールズマンソンは見知らぬ男と初めて出会った夜に生まれたのだ。家庭と呼ぶのは躊躇うくらいの生活でマンソンは5歳のときに母に捨てられた。
その後祖父のもとで生活をするようになったのであるが愛されることはなく逆に気分晴らしのためにいらずらをされるようになったのだ。
来ているものも良くなく知能の発達が遅れてしまっていたので学校に通ってもイジメの対象となってしまったのだった。
マンソンの心が廃れていったのは仕方が無いことかもしれない。
1934年に生まれてからなんと1967年の33歳になるまでに17年間は刑務所にいた。非行とやってはいけない行為を繰り返していたのだ。
親元を転々とし、9歳の頃には孤児院に送られ、さらに成人になる年には地元警察にマークされるほど凶悪な人間に育ってしまった。
チャールズマンソンは自らの経験から自分と同じようにぐれてしまった10代、20代の女性の気持ちが良く解った。
そしてそれらの女性たちは皆至って純粋であることも知っていたのだ。
仲良く成った女性のマンションに女性3人、マンソン一人で生活するようになった。
それから徐々にマンソンに危険な魅力に惹かれてしまう女性が多かった。
そしていわゆるマンソンファミリーを結成した。結成当初はこの一団がカルト集団になるとは誰も思わなかっただろう。
集まった若者は全員家族の愛と言うものがどんなものか、知らない。
決して癒す事が出来ない傷を抱えている若者。そのトップに君臨したのがチャールズマンソン。
その後マンソンは芸能界の関係者と親睦を深め、歌手、女優などとも接点を持つようになったのだ。
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過激な思想を持つようになる
マンソンファミリーはこれから急速に人類史が変わって行くことを予期した。
それは核戦争が起こってしまい人類は全滅してしまう、マンソンファミリーだけを残して。
マンソンファミリーだけが正しくこの家族に入る事で若者は救われるとまで思っていた。
しかし活動資金に限界があったために音楽家の家に襲撃し、金品を漁ろうとしたところ、
なにも金になるものは見つからなかったためにその家の主を召してしまったのだ。
当時、有名だった犯罪の集団のせいにしようと偽装した。
「誰にも言う事が出来ない秘密」をマンソンファミリーメンバーが持つ事によってさらにファミリーとしての結束力も持つようになってしまったのは非常に皮肉なことであった。
さらにマンソンファミリーの活動は過激化していく。
共通の”誰にもいえない秘密”を抱えると集団はまとまり始める。メンバーしか信じられないような心理状態となり、過激な行動が繰り返し行われるようになる。
富裕層を狙っていった
簡単にお金を稼ぐ事が出来ると確信したマンソンは悪びれることなく自分の女性たちに数々の悪行を命じて行ったのだ。
完全にマンソンの命令を聞かないと
「愛してもらえないのではないか」
「この家族から見放されるのではないか」
という女性の不安を仰いでいったのだ。
マンソンの存在は絶対。女性たちの心の中ではマンソンは神に近い存在となり、神から自分の存在意義を見出すようになっていったのだ。
ついに1971年に逮捕される
自らが逮捕されることはない。
そうマンソンはたかをくくっていったのだ。
自分の教唆していることを女性が警察にちくるはずがないのだ。
マンソンはそう思っていたのだ。
しかしメンバーが逮捕されたことによってマンソンの存在が警察に知れるようになり、ついに教唆の容疑でマンソンは逮捕された。
当時は終身刑が極刑であり、いまでもマンソンは牢獄の中でもがき、うごめいている。
チャールズマンソンは2017年11月19日、カリフォルニア州の刑務所で死亡した。
<追記>
世界的映画監督であるクエンティン・タランティーノの新作映画で「マンソン・ファミリー/アメリカを恐怖のどん底に追いやった連続○人事件」を題材にすると噂されている。