ピラミッドといえば、古代エジプトを治めていた王(ファラオ)達の王墓というイメージが強いのではないでしょうか?
そのピラミッドが新たに発見されたのですが、その場所はなんとギリシャのケロス島だったのです!
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ギリシャのケロス島で発見
ギリシャと言えば古代ローマ帝国の統治下にあり、ローマ皇帝の祖となったユリウス・カエサルはエジプト最後のファラオ・クレオパトラ7世と子を成したとされています。
全くの無関係とは思えなさそうですが、発見されたピラミッドはどのようなものなのでしょう?
複雑な建築と、金属加工されたと思しきものがギリシャのダスカリオ岬で発見されました
エーゲ海を巡り、地平線に沿って、地中海を照らす太陽と共に輝く……まるでロマンス小説の情景描写のようですね。
この地中海を一望できる『メガピラミッド』、どのような目的で造られたのでしょう?
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発達した技術
ピラミッドが発見されたのはケロス島にあるダスカリオ岬
古代ギリシア人はケロス島まで航海し、4,500年前にはこのピラミッドを建造していたのでしょう。
このピラミッドの形をした岬は過去10年間においても、考古学的な発見をもたらした遺跡でした。
紀元前3,000年前に、この岬を開発した建築業者は、この土地を階段状の丘に刻み、10km(約6マイル)も離れていたキクラデス諸島のナクソス島から輸入した白色の石で覆いました。
当時の文明は、我々がイメージしていたより遥かに技術が洗練されているかもしれない
さらに携わっていた別の考古学者は、当時の工芸技術が『いかに高度なものか』を明らかにしました。
まず注目したのは都市機能。
水路と金属を用いた複雑な工事の手法を含んだ都市機能は、多目的かつ綿密な計画によって造られ、事前に都市計画が立てられていたのではないか?と示唆しています。
ピラミッドや建設というと、ファラオ・ラムセス2世を思い出しますね。
現在は『オジマンディアス』の名のほうが有名でしょうか?
建築王と呼ばれたラムセス2世は数多くの建造物を残しています、民を愛した彼がなんらかの建築技術を残していてもおかしくありませんね。
1,000トン以上の石が輸入されていたことにも注目していただきたい。この石の総量を計算してみると、島のほとんどすべて、可能な領域にピラミッドが建築されていたと推測できます。
推測通りとなると当時、島の中でも人口密度の高い地域のひとつにして、キクラデス諸島で最大の複合施設となりますね。
島ひとつが複合施設! まるで長崎の端島(軍艦島)のような地だったのでしょうか?
もしかしたらキクラデス諸島で働く人々の拠点でもあったのかもしれませんね。いずれにしろ『古代ギリシャで居住区や商業区など生活圏をまとめた大規模施設がすでに存在していた』ということが重要です。
共同発掘調査のディレクターを務めるマイケル・ボイド氏は以下のようにコメントしています。
金属加工や食物栽培など、集中化されたコミュニティを中心にし、ヒトの繋がりを引き寄せることで生活圏を集中化、これは都市化の始まりを意味するでしょう
輸入された金属や鉱石は島の北側で精錬され、掘削機は斧を使用し、銅の切削用の金型、金属加工設備のセラミック切片、無傷の粘土釜などの残骸と、金属精錬に関するもので溢れた2つの金属加工工場が発見されています。
ここにも水路が設置されていましたが清潔な水か、汚水の為のものであったかはさらに調査が必要です。
土壌サンプルからはオリーブやブドウ、イチジク、穀物なんかの残骸が発掘されています。ほとんどの考古学者は「現代のよう食品は輸入されていた」という見解を示しています。
キプロス研究所のDr. Evi Margaritis研究者はこの発見が意義をこのように捉えています。
ケロス島はおそらく独立しておらず、食品の多くが輸入されて成り立っていました。サンプルから照合し、確認されている流通ルートの記録から食物の取引などの見地を再考する必要があるでしょう
現時点で、ダスカリオ岬のピラミッドは『複雑な儀式が行われていた場所でもある』と考えられています。古代ギリシャのメガピラミッドからギリシャ人の暮らしぶりが解明されていくかもしれません。
今よりも高度に発展したテクノロジーが昔に存在していた可能性は高いんだよね
ピラミッドを作ることは今の技術を使っても難しいとされている。
(本当は僕たちがピラミッドを作ったんだよね〜)
本当にどうやって作ったのか?不思議でたまらないよ。