あなたの目の前を「頭がない鶏」が歩いていたら、きっと心臓が止まってしまうだろう。
これはフィクションではない。事実、1年半以上「頭部がないのに生きていた鶏」は存在していたのだ。
これは1950年頃に起きたもので
農家を営んでいるオルセンは食用として販売するためにニワトリを飼育していた。
食用として卸すために首をカットしたのだが、なんとなんともなく首が無い状態でも普通に歩き始めたのだ。
「なぜだ!!!普通のニワトリだったらすぐに動かなくなるのに」
と
不気味に思った飼い主オルセンは「一体いつまで生きることができるのだろうか?」
疑問に思い、そのまま飼育を続けることにしたのだ。
想像するだけでなんとも気色が悪い。
普通のニワトリと同じように飼育をしようと思ったのだが、しかし餌を与える術が全くもってわからない。
口はないために栄養素を与えることができないのだ。
しかし
首をよく見てみると管が有り、そこに細かくした餌を与えたところ管に中にスルスルと入って行ったのだ。
観察してみると消化・吸収もしていると排泄もしっかりしているので
首から上がない以外はよくいるニワトリと全く一緒だった
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頭がない鶏が生きていた理由
ニワトリの脳は耳のあたりに集中していることが多く、
そのために首から上がカットされていたとしても耳が残っているために
ぎりぎり生きて行けるだけの能力があった。
もちろん、耳が残っていたからと言っても、ほとんどのニワトリは出血多量ですぐに倒れてしまうのだ。
しかし出血の量が奇跡的にも全くなかったので生きる事が出来た。
また1年半の生きていたということでギネスブックにも認定されるなど知名度も高かったのだ。
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しかし一番怖いのは人間である
確かに首から上がないニワトリは恐怖そのものだろう。
奇妙な姿で歩いている姿はなんとも衝撃的である。
しかし一番怖いのは人間ではないだろうか?
というのもこのニワトリを大衆に見せしめることで、当時の紙幣価値で5000万程度も飼い主オルセンは儲けていたのだ。
最後は首から餌を与えていたところその餌が詰まってしまい、呼吸困難と成りニワトリが死んでしまったのだが普通であれば売値でしか稼げないところ、
この飼い主は考えられないほどの額を稼ぐことができたのだ。
ニワトリを飼育している業者が「これは儲けの種に成る」と思い、
包丁を入れる角度を研究し、第2の首から上がないニワトリを排出しようとしていたのは言うまでもない
このブームに乗っかって、ニワトリをこのようにするために購入することになった家庭もあるというからびっくりだ。
一番奇妙で恐怖なのは人間である。