サンジェルマン伯爵。

彼は通称4000年も生きたと噂される人物である。

「バビロンの都の建設途中をみたことがある」

「キリストの奇跡も目の当たりにしたし同時に息が絶える瞬間も見ていた」

「シーザーのローマ凱旋は見事なものだった」

4000年も生きたというのは紀元前2000年前くらいに生まれた計算になるのであるが彼はただのペテン師なのか?

日本でいうと弥生時代から生きていたなんてどうにも納得がいかない人もいるだろう。

しかしその男にはなぜかリアリティーがある

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あまりの壮言には人々は突っ込んだ質問や意地悪な問いをその男に発する。

しかし狂気なまなざしで見つめる観衆を前にしても傍若無人な振る舞いで自分のペースを崩さず紳士的な態度で受け答えするのだ。

本当にその歴史を知っているのかそれともただの知識マニアなのか?は定かではないが

知識量が半端なくすべての芸術において極めて高いセンスを持っていたことは確かである。

バイオリン、ピアノだけではなくて絵や歌、数学のセンスもあった。

ただの乞食のような者が同じようなことを言っても大衆は聞く耳を持たないだろう。

しかし紳士な男でインテリジェンスを醸し出す男がそれを言うので一気に真実みが増してしまうのだ。

錬金術で有名になる

言語だけではなくて錬金術にも精通しており、ダイヤモンドを自分で作り出していた。

王宮に呼ばれたときにもダイヤモンドを簡単に修理したり自分で作ったというダイヤを献上するなどで一気に有名になった。

有名になったことで100キロメートルも離れた場所場所で数々の目撃情報が寄せられたのだ。

あるときはドイツで、あるときはスペインでまたあるときはフランスで。

いまであれば交通手段がたくさんあるが当時は全くそんな技術はない。

「どこでもドア」を持っていたのではないか?と疑ってしまうほど多岐に渡り目撃情報が寄せられていたのだ。

異世界の生命体なのか

サンジェルマン伯爵は1784年2月27日にその生涯を遂げている。

しかしその5年後にサンジェルマン伯爵の使いという名乗るものからかの有名なマリーアントワネットは招かれたのだ。

協会に招かれたマリーアントワネットはその目を疑った。

亡くなったと言われていたサンジェルマン伯爵がその協会に居たからだ。

紳士でインテリジェンスを極めた男は平然と立っており、落ち着いたまなざしでアントワネットにこういったのだ。

「国政が立ち行かない今。あなたは命を狙われていますね。この先あなたに不幸が訪れます。これをあなたに忠告したかった」

と言い放ち、サンジェルマン伯爵は去って行ったのだ。

マリーアントワネットはその後革命の被害者となったのだ。

サンジェルマン伯爵は「未来」が見えるのではなくて、未来から来た異世界の住民なのかもしれない。