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現在も世界中でてんかんの研究が進められており、そして今回新たな研究結果が発表されました。

『てんかん』とは種々の成因によってもたらされる、慢性の脳疾患のことです。

大脳の神経細胞(ニューロン)の過剰な発射に由来した、反復性の発作が主な特徴で、さまざまな臨床症状および検査所見が伴われています。

研究者研究者

つまり、脳内に電気信号の嵐が起きてしまっている状態ですね。


てんかん発作は突然意識を失ったり痙攣を起こしてしまったり、突然起こることが多く、繰り返すことが特徴です。しかし日本ではてんかんについての理解が、まだ浸透しきっていないと言わざるをえないでしょう…。

最も不安を抱えているのは『疾患を抱えた本人』です、周囲の人々も「彼らが常に発作への不安を抱えている」ことを忘れないことが大切ですよ!

UCL(ロンドン大学)とUCS(南カリフォルニア大学)ケック医学校で癲癇(てんかん)共同研究が行われました。

研究者研究者

いくつかの脳領域の灰白質の厚さと量の違いに注目しました。

医学専門雑誌『BRAIN』に掲載されたてんかん患者の検査では、発作が抑制できていると考えられているてんかんであっても、研究者が同定した脳の異常はごく僅かで、脳機能の喪失には関わっていないことが判明しました。


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2,149名のMRI脳スキャンでわかったこと

同研究の筆頭著者でありUCL神経・てんかん学会所属のSanjay Sisodiya教授は、

教授Sisodiya教授

脳腫瘍の相違はしばしば比較され、てんかんであってもこれらの相違は関係がみられません。これらの違いの原因を理解する為、より多くの研究が必要です

この研究はケック医学校に本部を置くENIGMAの一部であるENIGMA-Epilepsyによって実施され、計24か所の研究センターからデータを収集し、てんかんを有する2,149名のMRI脳スキャンから脳尺度を抽出。さらに1,727人の健常者と比較されました。

てんかん群は、共通のパターンは同時に分析し、4つの下位群に分けて違いを特定しています。

研究チームは、脳の外層(皮質)で灰白質の厚さが減少し、全てのてんかん群の皮質下脳領域の体積が健常者と比較して、減少していることを発見。

体積および厚さの減少は、てんかんの持続期間が長いことと関連していました。

注目すべき点はてんかん患者の右視床(感覚および運動信号)を中継し、特定のてんかんとのみ関連していた領域で、身体の動きを制御する運動皮質の厚さが減少していたのです。

専門家専門家

これらの特徴は、特発性てんかん・全身性てんかんを有する協力者にも存在し、神経放射線学者も脳スキャンにおいて確認することが難しい、てんかんを有する人々の脳において顕著な違いと言えるでしょう。

灰白質とは
脳の中枢神経組織の中でニューロンの細胞体が集まっている部
知識人

脳細胞は傷ついたり、減少してしまうと元には戻らない。だから脳にダメージを負うと後遺症にも繋がるし本人も辛いことなんだ…。

さらに研究者チームは、最近の遺伝子研究で示唆されていた、基礎となる生物学の違いを反映する必要があったサブグループ間の違いを究明しました。

研究者研究者

複数のてんかんタイプに共通する神経性のてんかんの特徴を特定しました。構造変化が複数の脳領域に存在することが判明したので、てんかんは脳内のネットワーク障害と言えるでしょう


研究者研究者

この結果が構造的差異の原因を明らかにすることができる。縦断的、および遺伝学的研究によって追究される必要がある

教授Sisodiya教授

構造的な脳の違いが、発作、あるいは他の症状によるものかどうかを知ることはできません。我々は脳の体積が、てんかんへの理解と治療に繋がる可能性があり、さらなる研究の鍵となることを示す神経解剖学的な資料となる図を開発している

てんかんは現在、薬で発作を止めることが出来ますが完治するまでには至っていません。この研究がさらなる発展を遂げれば、てんかんで悩む人々の不安も解消されるでしょう。