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うつ病はストレスによる神経伝達物質・セロトニンが不足したり、アドレナリンの過剰分泌によって交感神経が働き続けることでリラックス状態に入れないことが一因とされています

しかし、その発症に至るまでのプロセスや発症してしまう原因はいまだに解明されていないのですが、『遺伝子が関係しているのではないか?』という発表がありました!

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うつは遺伝なのですか?気になりますね

うつ病の治療に使用されるSSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)など、抗うつ薬で生じる副作用は、患者の遺伝的変異の結果かもしれません。

アメリカの精神医学誌『The American Journal of Psychiatry』に掲載された研究結果は以下の通りです。

研究者Ingelman-Sundberg教授

CYP2C19(肝臓における薬物の代謝酵素)に連なる遺伝子内で、患者の服用するSSRIの作用に対し、極端な反応を見せていました。これは非常に興味深い研究結果です。

つまり、遺伝子的に副作用が発生しやすいタイプが居たという事ですね。
患者の特定の遺伝子構成に基づき、SSRIの用量を正しく処方することで、この治療結果を大きく改善することが出来るかもしれません!


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カロリンスカ研究所の発表

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この研究はノルウェー・オスロにあるDiakonhjemmet病院の研究者が、スウェーデンのカロリンスカ研究所で実施されました。

うつ病は真面目、責任感が強いなど、ストレス耐性がない人に起きやすいとされていますね。

日本人は、この肝臓内ある薬物代謝酵素に欠損がある『CYP2C19 PM(遺伝子多型の代謝活性欠損者)』が約20%ほど存在する言われています。

抗うつ薬を服用して体調を崩しやすい方は、もともと副作用が起きやすい遺伝子を持っているのかもしれません。

研究者研究者

薬物治療を個別化するために、『薬物に対し、個人の反応を予測することが出来る遺伝子バイオマーカー』を確立しようと試験中です

研究者Ingelman-Sundberg教授

最近の研究ではSSRIをはじめとした、薬物の代謝酵素に連なる遺伝子の変異が非常に重要であると発見されています。

増加した酵素を活性・促進する遺伝子の変異体を有する被験者は、抑うつ症状をおさえるには低すぎる血中濃度でしたが、CYP2C19欠損の被験者からは高い濃度で検出されていました。

全体で2,087人の研究参加者のうち、1/3の被験者が、高すぎたり、低すぎたりと両極端な血中濃度に達していたのです。

およそ2,100人中700人が該当していた訳ですね。
『700』という数をどう見るかで意見割れしそうですが、副作用や効き難さに悩まされている方にとって他人事ではない数字でしょう。


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見つかった”法則性”

研究者Ingelman-Sundberg教授

共通遺伝子を有する患者の10~12%と対照的に、過剰または不十分な酵素レベルを引き起こす遺伝子の変異体を有する患者の30%が、1年以内に他の薬物に切り替わっていたことを発見しました。

これも一種の法則性だと言えそうですね。

研究者Ingelman-Sundberg教授

私達の研究は、CYP2C19の遺伝子型判定からSSRIの個体投与量の違いにかなりの臨床的価値があると感じました。患者の全般的な抗うつ効果をより良く出来る可能性が示されています

研究者研究者

CYP2C19は多くの異なるSSRIの代謝に関与しています。この発見はほかのタイプの抗うつ薬にも適用できるでしょう

現在は心療療法と共にもっとも活用されている薬物療法。薬に頼らず快調に向かえば良いのですが、それもなかなか難しい話。

もし、薬が過剰反応を起こしていることが解れば、余計な負担をかけずに済むかもしれませんね。

既に遺伝子(ゲノム)操作は可能になっています。将来的にはメンタルヘルスに悩まないようにテクノロジーの力で解決できる可能があります。