ヒメウミガメ
今日は心温まる情報をお伝えしたい。

世界でも人口の多い都市のひとつであるインド西部・ムンバイのビーチにある巣へ亀たちが帰ってきた。

現地では『オリーブドリー』とも呼ばれる、ヒメウミガメ達は20年ぶりの里帰りとなる。

ヴェルソバ(Versova)ビーチはムンバイの東側に沿って伸びており、アラビア海を一望することが出来る。

ヒメウミガメがインド周辺の他のビーチにも巣立つことが知られているが、ムンバイを訪れたのは実に20年ぶり。海岸にやってきたのは約90頭、可愛い亀たちは懸命に上陸しようとヒレで砂浜をのぼった。


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3年前まで、ヴェルソバビーチは汚染されていた。

この話にはさらに驚くべき情報がある、それは約3年前に遡る。

ヴェルソバのビーチは汚染された状態だったのだ。

プラスチックゴミが海岸に流れ着き、人々はゴミを投げ捨てたり、下水管からは汚水が流されていた。とてもじゃないが『綺麗な海岸線』と言える場所ではなかったのだ。

打ち寄せる波間から砂で覆われたゴミの山が積もり、ある報告書によれば『場所によって最大1.7mにも達している』とされている。

人々の代わりにプラスチックゴミが泳いでいるような状態、環境も景観も損なう状況をなんとかしようと立ち上がったのがアフロズ・シャーという若い弁護士。

2015年にシャー氏は、彼と友人である84歳の老人と、UNの支援を受けたウィークリーイベントを開催した。

その規模は世界最大のビーチクリーンアップイベントのひとつになり、1000人以上のボランティア参加者の手で時間をかけてゴミの山は処分されていった

その結果、わずか数年で約5,500トンのごみを集め、1.5マイル(約2.5km)のビーチ全域の清掃に成功したのだ。


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絶滅の危機にあるヒメウミガメ達は再び卵を埋めるようになった

オリーブドリー達が帰ってきたことで、シャー氏の活動は再度評価されることになった。

ビーチでのボランティア活動あってのことだ。ヒメウミガメ達が次の世代を孵化できるように、彼らの通り道を維持している。

マハラシュトラ州の政府環境担当官・ Prashant Deshmukh氏はAFP(フランス通信)に向けてこのように語った。

考古学者考古学者

オリーブドリーは約90~95匹、孵化の為に集まっていました。

ボランティアの参加者によって安全に海へと旅立つことができた。

その亀たちは20年ぶりにムンバイの海岸線に戻ってきてくれた。これは重大なニュースであり、クリーンアッププロジェクトの成果がもたらしてくれたものだ

ヒメウミガメはもっとも一般的なウミガメだが、IUCN(国際自然保護連合)では『要保護』と分類されている。

体長も大きい訳ではなく、環境に影響されやすいために、なにかの拍子で絶滅を危惧されてもおかしくないのが現状のようだ。

亀たちはインドの海岸や他のビーチに巣を作り、同じ海岸に帰ってくる習性がある。しかし、ムンバイのように人口密度が高い場所には巣を作りたがらない。

今回のようにゴミや汚染された環境が生まれやすいからだろう。

絶滅を危惧されている動物はパンダやメダカと言った、日本でも名の知られている生物も加わっている。

乱獲や生育が困難だからと、対岸の火事のように捉えないで欲しい。水が、空気が、食べ物がなにかに汚染されていれば人間だって死に至る。