消すことができない火災が発生し、政府すら見放しゴーストタウンと化したセントラリア。

セントラリアの火災は一生燃え続け、決して消えることが決してないのだ。

kasai


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アメリカ合衆国で止まらない火災が発生している

場所はアメリカ合衆国ペンシルベニア州コロンビア郡。

Pennsylvania

ペンシルベニア州にある一つの街セントラリア、1962年に発生した火災は現在もなお続いている。

火災が起きる前にはセントラリアは徐々にインフラ整備が続き、
銀行、郵便局、大使館、公園、図書館、路線開通などの公共施設が徐々に形作られていたのだ。

アメリカではセントラリア火災よりも酷い火災は発生していない。

なぜこれほどまでに酷い火災が発生しているのかというと火災が発生したのは場所が炭鉱であったからだ。

つまり引火が引火を呼ぶ次々と火が燃え盛るようになってしまった。

もちろん政府も黙ってはおらず数々の消防部隊をつぎ込んだが火は収まるどこかますます火の手は強まって行くばかり。

炭鉱から吹き出る有害物質が多くなってしまったために街セントラリアは文字通りゴーストタウンとなってしまったのだ。

人が立ち入ることができず、住民は非難することになり、復旧するまでは立ち入ることができないと言われていたが2002年には鎮火するまでに「100年ほど掛かる」と政府が声明したことで郵便番号が消滅。

政府がセントラリアはゴーストタウンであると認めたことで住民はこの土地に二度と帰ることができなくなってしまったのだ。

地下の温度は500度を越える場所があると言われ、セントラリアの土地に踏み込んだとともに地面に穴が空いて火災に引き込まれる危険性もある。

地上はなんと70~80度にも達するので住むどころか近づくことすら危険なのだ。

火災が起きたときは政府も資金を投じてなんとかセントラリアの火災を食い止めようと試みたものの、結局火災を止めることができず白旗を挙げ鎮火を諦めてしまったのだ。

炭鉱から吹き出る有害な物質を吸うだけでも危険なためにむやみやたらに立ち入ることができない街に変貌を遂げてしまったのだ。

地下で燃え盛る火から出る一酸化炭素、二酸化炭素の中毒症状が見られるので非常に危険だ。

この炭鉱は無煙炭と呼ばれ、煙が出ないのが特徴だ。

煙が出ないため非常に質の高い石炭がとれ、セントラリアにとって資源だったのだ。

その資源の性質が故に人が住むことができないゴーストタウンと化してしまったのは非常に残縁である。


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火災が起きた原因は?

最も有力な説は「1962年5月27日にボランティアの消防士がゴミ収集し、それを燃やしたことがセントラリア火災を引き起こした」である。

本当の原因を警察と政府が検証しようにも、燃え続けているため検証できないのだ。

他には、火を取り扱うガソリンスタンドの従業員がつけたタバコに石油が引火して、さらに地下に眠る石炭に引火した説もある。

インド・中国にも同じような場所が存在する

インドのジャリア炭鉱、中国のリュウファンゴウ炭鉱でも同じような現象が見られた。

中国のリュウファンゴウ炭鉱はなんと130年間もの間燃え続けたのだ。2004年にやっと鎮火されたのだがまたいつ再び燃え出すのかわからないために緊張状態が続いている。

インドのジャリア炭鉱は現在もなお燃え続けている。インドのジャリア炭鉱はアメリカのセントラリアよりも人口が多いが

政府はこれと言って声明は出していない。

炭鉱から発掘される物質は非常に高い値段で取引されるためにジャリア炭鉱を出入り禁止にしてしまうと経済的なリスクが伴うので政府は口出しできないのだ。

「命よりも炭鉱」インド人たちは本日も危険と隣り合わせの状態で発掘作業を進めている。

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